奥様としてそして園主として横山果樹園

横山 初枝さん

手探りから始めた梨農家

横山果樹園の園主は、奥様の初枝さんである。庭先にあった梨園を勤めに出ていた旦那様の代わりに、手入れをしていたことが始まり。旦那さんに教わりながら、剪定や網たたみなどを平日に1人で少しずつこなしていた。「わかんないことは、自分で勉強しないと」と明るく話す横山さんは、農協などで行われている摘果や剪定講習会にできるだけ出席するようにしていたそう。失敗しても「自分でやってみなきゃ」という気持ちで経験を積み重ね、今では栃木県女性農業士としても活躍している。常連さんが絶えない横山果樹園は、奥様の隠れた努力が詰まっていた。

買ってもらうだけではない心遣い

横山果樹園は電話とFAXで注文を受け配送、また庭先での直販を行っている。はじめは親戚に送っていたことがきっかけで直販を始めたが、今では口コミで、北は北海道、南は石垣島までお客様が広がる。梨を送る際には、遠方であっても鮮度が保たれるように工夫をし、ご夫婦の写真が載ったパンフレットを添えて、1個1個に心をこめる。とくにPRはしていないが、毎年お客様宛の暑中見舞いと年賀状は欠かさないそう。お客様を第一に考え、「お客さんが喜ぶ声を聞くのが一番、生産者はね、嬉しいじゃないですか。また来年も頑張ろうなんてね。」と嬉しそうに話す姿が印象的だった。

和梨だけでなく洋梨も育てている

お客様からの贈り物

梨の収穫時期を迎えると横山果樹園のまわりには、看板やポスター、のぼり旗がたてられる。実はこれは全て、お客様が好意でくれたものだそう。「梨を買いに直接来た方が、場所がわかりにくいからと、似顔絵つきの看板を作ってくれた」という。毎年梨を買ってくれる常連さんが、横山さんのためにと作ってくれた力作ばかり。中でも建物に飾られた似顔絵付きの看板は、ご夫婦の親しみやすさがにじみ出る。梨を自分の子どものように丁寧に扱う姿勢が、お客様を動かし、お客様と一緒に愛される横山果樹園を作っているのだと感じた。

お客様が作ってくれたポスター

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