美味しいものを届けたい梨農家

高徳 清春さん

どんな感じで作りたいっていうのは頭にあった。

高徳さんは梨農家の2代目。会社勤めを経て、32歳のときに梨農家を継いだ。市貝町北部に位置する続谷地区では、梨農家が3軒ある。なかでも高徳梨園が一番新しいため、先輩梨園さんに教わることも多かったそう。高徳さんは、お世話になった市貝町で最も古い梨屋さんを「大先生だから」と慕う。会社員時代の「ものを作る工程をイメージする力」を活かし、今では、梨農家という仕事で「自分で作って思っていた大きさと味が、仕上がったときが一番嬉しい時だよね」と話す。

一番大切なのは、”観察力”

梨農家として一番大切なのは、”観察力”だと高徳さんは語る。仕上げの時期には毎日梨畑に入り、梨の状態を確認する。剪定が終わり、花が咲いて実がついたときには、その年の出来がわかるそう。こどもながらに見ていた梨園の記憶は、雪の降る中行っていた冬の剪定作業。寒い中の作業は、見ていて辛かった。梨は1年を通して育てるので、無我夢中で一生懸命作った梨が、どんなかたちでできあがるのか、梨の木や梨の実を観察し自ら気づき、梨をより知ることが美味しい梨をつくる秘訣なのだと感じた。

自分で目的を持ってやらないと、生きるために

息子さんが3代目となり、後継者への想いを語ってくれた。「農家の後継者っていうのは、本当に難しいと思うよね。結局押しつけみたいにやってもらって、果たして成功するかしないか。右から左に受け継いで、自分でやったんでは一度はくずれっから、自分で目的を持ってやらないと、生きるために」と専業農家ならではの厳しさを語る。先輩に教わるだけではなく、自分で考え行動する、親子だから師弟関係だから農家だからというわけではなく、あとを引き継ぐということは、大きな覚悟が必要なのだと気づかされた。 高徳梨園 0285-68-2864

取材時にいただいた高徳梨園の梨と桃

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