循環のある暮らし有機農家

小野寺 徹さん

研修生は農業仲間に

爽菜農園では、農業に興味がある若者を研修生として受け入れている。研修生を受け入れて変わったことは、「仲間が増えたこと」だという。爽菜農園で研修を受け、市貝町に就農した人は3人。同じ市貝町で農業を行い、卒業後も草刈りなど人手が足りないときは、助け合っているそう。教えるという研修ではなく、一緒に作業しながら覚えるスタイルの研修で、「若い農業者を増やして、(爽菜農園を見て)こういうことやってても暮らせるんだよってね」と思ってくれると嬉しいと語っていた。

青年海外協力隊で体験した暮らし

小野寺さんは自動車整備士として、ケニアに青年海外協力隊の活動をしていた。ケニアの暮らしは、動物たちが草を食べ、糞をする。それが肥料となりまた草が生え、それを動物たちが食べる。そんな循環のある暮らしがあった。人間が食べる野菜も循環の1つであることから、農業に興味を持ち始めたそう。整備士の経験を生かし農業機械から農業の勉強を始め、地元の栃木県で共鳴した資源の循環システムを生かした堆肥センターで研修受ける。後に奥様と出会い、市貝町で就農。農業=循環というキーワードが、爽菜農園の原点なのだ。

青年海外料力隊当時の写真

夢を持つということ

「モットーじゃないけど、うちは“夢は広がる、仕事は進まない”」と笑いながら話してくれた小野寺さん。豚を飼いたいとか果樹を植えたいとか、夢はいっぱいあるという。今の爽菜農園も16年、17年かけて、ご夫婦で築き上げてきたもの。「1年1年見ると本当にちょっとずつしか動いてなくて、ゆっくりゆっくりなんです」という奥様の横で、「なかなか進まなくても、まあいいかなと思うんだけど」と穏やかに語る。話上手な奥様と口数は少ないけれど大黒柱として支える旦那様というバランスが、とても素敵なご夫婦だなと感じた。

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