生まれ育った地域を守りたい そば農家

石川 雅雄さん

地域の土地は地域の力で...

石川さんは兼業農家を経て、現在は稲作とそばを育てる傍ら、猟師としても活躍している。市貝町の小貝地区では、4.5年前から農産物がイノシシ被害を受けるようになった。「自分の土地は自分で守らなければ」と狩猟免許を取得。現在は3人の仲間で、グループを組み活動しているそう。担当地区を毎日見回り、罠をかけ、イノシシを射止める。イノシシ猟をやるようになって、地域の方に喜ばれることが増えたと語る。「まあちゃん、良かったよ」、「出てこなくなったよ」という声が嬉しいが何よりの励みになっている。

地域のために何かにでもなれば

以前、芝ざくら公園の管理運営を行う芳那の水晶湖ふれあいの郷協議会の会長を務めていた石川さん。会社員時代からダムの建設、芝ざくら公園の立ち上げ、周辺開発まで関わっていた。当時の思い出を聞くと、「観光の”か”の字もわかんねぇときから、はじまったからなぁ」と話す。実はそばの栽培もイノシシ猟を始めたのも、芝ざくら公園がきっかけ。芝ざくら公園に併設するおそば屋さんを地産地消にするために、また芝ざくらを荒らすイノシシ対策になればと始めたこと。今では市貝町の観光地として知られる芝ざくら公園には、石川さんの想いが沢山詰まっていた。

次の世代へのバトンタッチ

「あとは若い人たちがどういう風についてきてくれっか」水晶湖ふれあいの郷協議会の会長の座を降り、”これからはいかに次の世代にバトンタッチ出来るか”が課題だと石川さんは語る。ご自身の目標は「1日1日が充実してれば良いと思ってるんだ」と大きな夢を語らないながらも、石川さんの中で“バトンタッチ”という言葉はひとつのキーワードになっている。地域の協議会に加え、市貝町に住む娘夫婦とお孫さんの成長を見守るのも、次世代への”バトンタッチ”。そばやイノシシで今も尚、遠目から地域を支える石川さんの姿があった。

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